〇近視とは
近くのものを見るときはピントが合いますが、遠くのものはピントが合わずぼやけて見える状態です。近視の多くは小学校高学年~中学校くらいに始まり、近視のレンズで正常視力に矯正できる単純近視ですが、まれに病的近視に進行する例もあります。病的近視になると、網膜剥離や緑内障、黄斑部の病気になる可能性が高まります。
〇お子様の近視について
近年、子どもの近視は増えているだけではなく、低年齢化が進んでいます。近視の原因としては、遺伝要因と環境要因が考えられています。環境要因としては、近くを見る時間(ゲーム、スマホ、勉強など)が増え、遠くを見る機会が極端に減っていることが影響していると考えられています。 近視の進行を抑えるためには、次のようなことを心がけましょう。- 「正しい姿勢」と「適度な明るさ」で勉強と読書をしましょう。
背中をまっすぐに伸ばし、目と本は30cm以上離しましょう。 照明は300ルクス以上必要です。蛍光灯のスタンドでいうと、15~20ワットに相当します。 - 適度に目を休めましょう。
30分に一度は遠くを見て近くを見続けないようにし、目をリラックスさせましょう。 - 外で過ごす時間を増やしましょう。
1日に2時間以上、屋外で遊ぶことで近視の進行を予防できたデータもあります。
学校の休み時間は、できるだけ外で遊びましょう。
以上のような、目に負担のかからない生活に気をつけながら、定期検査を受けましょう。